テニスにおける「再現性」と、その土台にある時間と思考

【テニスにおける「再現性」と、その土台にある時間と思考】

技術の“再現性”を高めるために必要なものとは何か——この問いに対して、私たちはあえて「時間」こそが最も重要であると考えています。

もちろん、テクニックやトレーニング方法の発展により、上達までの道のりは以前よりも効率的になってきました。しかしながら、理論を深く理解し、それを身体の動きとして再現可能なレベルにまで昇華させるためには、どうしてもある一定の「時間の蓄積」が不可欠です。

一説には、何事も習熟するには1万時間が必要とも言われます。これはあくまで象徴的な数字ではありますが、その背景にあるのは、「時間を通じてのみ得られる身体的・精神的な統合」への洞察です。試行錯誤を重ね、自らの失敗に向き合いながら、少しずつ身に染み込んでいく過程。そこにこそ、再現性の本質があるのではないでしょうか。

仮に1日3時間の練習を毎日継続したとしても、1万時間を消化するには10年近くかかります。つまり、再現性とは「一過性の成果」ではなく、「人生の一部」としてのプロセスに根ざすものなのです。そして、10年もの歳月をかけてなお、課題と向き合い続けられる人こそが、真の意味での“才能”を持つ人と言えるのかもしれません。

【JTLとしての立ち位置と使命】

とはいえ、私たちJTLが目指すのは、ストイックなエリート養成機関ではありません。

私たちが重視しているのは、生徒一人ひとりが「どうなりたいか(=CanBe)」を自分の言葉で語れるようになること、そしてその実現に向けて“伴走する存在”であることです。

再現性のある技術や判断力を身につけることは重要ですが、それ以上に大切なのは、「その力をどんな未来にどう活かしたいか」という目的意識です。

プロを目指す者、部活で活躍したい者、長く健康のためにテニスを楽しみたい者、それぞれのCanBeの形は異なっていて当然です。

JTLでは、そうした個々のCanBeを明確化するお手伝いをし、その実現の過程を、技術・戦術・体力・メンタル、あらゆる角度から支え続けます。

「こうなりたい」と願う力を、「こうなれるかもしれない」へと引き上げ、「実際になってみせる」まで導いていく——それが、私たち指導者の喜びであり、使命でもあります。

【結び】

「時間がかかること」に価値が見出せなくなってきた時代だからこそ、私たちはあえて時間の意義を尊重します。

本物の成長は、短期間ではなく“積み重ね”の先にある。

それは決して簡単な道ではありませんが、だからこそ、そこに深い意味と可能性が宿るのです。

指導者として、これからも一人ひとりのCanBeに寄り添いながら、テニスというスポーツを通じて人生の支えとなるような経験と力を届けてまいります。

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